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ホームクリーニングの選び方

カビ汚れ編:お掃除道具・洗剤の選び方

前回に続いて今回もまた、汚れの特性に合わせた道具、および、洗剤の使い方について触れることにします。
前回はこちら≫

今回はカビ汚れ。特に知っていると対応方法や注意事項が理解しやすくなるであろう基本的な知識について取り上げます。

カビは寒い季節には生えにくいと思っているかもしれません。確かに、極寒の状態では生育しにくくなるでしょう。けれども、日本の冬の寒さぐらいであればしぶとくカビは育ちます。カビが生えにくくなるのは、冬の寒さではなく、空気の乾燥による影響が大きいでしょう。
ただこれは、雪が積もることの少ない太平洋側だけのこと。寒い時期に屋根の高さまで雪が積もるような地方では、家の中に湿気がたまるため、冬でもカビが生えてしまいます。冬に空気が乾燥している地域においても、浴室などの湿気がたまる場所は要注意だと言えます。

「カビと言えば梅雨時」ではなく、冬でもカビが生えることを踏まえ、あえてこの時期にカビについて触れてみます。年末の大掃除時期に冷えた浴室のカビ掃除は、考えただけでも寒々しくなります。できるだけ短時間で効率的に行うためにも、カビの生態を知って対処しましょう。

 

カビ汚れに対処する時、心得ておくべきこと。
その1:カビは生物だということ
その2:カビは菌によって繁殖するということ
あくまでこの2点は、生えてしまった後のことです。
カビが生えないようにするためには―
その3:できる限り水気と汚れを残さない
このことをお忘れなく。

以上のような基礎知識があると、まず「カビをこすり取ることから!」というのは、やってはいけないことだとわかります。目に見える邪魔者を退治するために、つい、こすり取ることから始めたくはなりますが、それでは、こすり取る作業中にカビ菌をまき散らすことも十分にありえます。そして、そこからまたカビが生えてしまいます。

従って、まずは洗剤を使ったカビ退治から始めましょう。“退治”とは、残酷な表現を用いれば、生物であるカビを殺すということになります。では、どうやって殺すのか、それがカビ用洗剤です。洗剤と言えば穏やかではありますが、その多くは次亜塩素酸ナトリウムが使用されており、生物であるカビを殺すのですから、人間にとっても有害なものです。「混ぜるな危険」「手袋を付けてご使用ください」「換気をしてください」などといった表記が製品に記載されているのはこのためです。このような注意事項は必ず確認の上、カビ用洗剤を使用しましょう。

カビ取りアズマジックカビ取り洗剤

 

洗剤を使った後、洗い流せばカビも一緒に流れ落ちる洗剤、もしくは、カビの状態もありますが、それだけでは残ってしまう場合は、ブラシなどでそのカビをこすり落とします。
洗剤を使った後のこすり取る作業は、物騒な表現になりますが、わかりやすく言えば、カビの死骸を取り除くのですから、最初にそれをやるのとは違いカビ菌をまき散らすこともなくなります。ただし、素材を痛めないような注意は怠らないようにしましょう。

sm@rt781浴室スミズミブラシ

 

以上が、カビ退治の概略であり、基本知識になります。
単なる汚れとは違って、カビが生物であり菌によって増えるものだという正体をわかっていれば、自ずと対応方法や手順、そして注意事項も理解しやすくなるでしょう。

 

 
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